吉原小話・江戸時代の一大歓楽街のガイド・ブック

「吉原細見」とは、何でござんしょう?」

現代でも、日本の何か所かにあります色町。

まあ、歓楽街と申しましょうか。

土地に慣れておりません方々を招き寄せるために、
居並ぶ店の仔細が書かれております、
案内書などがござんすね。

そう、実は、「吉原」にもござんした。

それが、「吉原細見」でござんす。

江戸の吉原遊廓について、
価格や人気筋、店内の造りなど、
事細かく紹介されておりまして、
姉さん方の似姿も描かれております。

「吉原」の廓が並ぶ中道を
「細見売り」が、歩いて売っておりました。

見栄を切って、「吉原細見」だけを買い求めただけで、
さも、楽しんできたかのような風をする、
情けない御仁もいたかもしれませんが。

17世紀からございますが、
1732年ごろから年2回の定期刊行となりまして、
1880年代までなんと、約160年間にわたって出版されつづけました。

役者の絵姿や番付が書かれている、
『役者評判記』に次いで、
日本史上最も長期にわたる定期刊行物とされております。