「廓語」って、なんざんしょ?

あれ、よう来なんした

お見限りでおざんした。

わっちら、揃うて淋しゅうおざんした。

と、言う具合に、

「廓言葉」という、特殊な「言葉使い」がござんす。

全国、どこからやって来た遊女であろうとも、

お国訛りでは「無粋」でござんす。

そこで。

「吉原」の「廓」では、「廓言葉」「里言葉」がござんした。

これが、なかなか、出自が明らかではござんせんで。

現代でも、正確な研究結果は、成されておりませんとか。

宮武 外骨氏が、「アリンス国辞彙」(昭和4年)で、

吉原詞の川柳句集と、その解説を載せた本がござんしたが、

松川 弘太郎氏の「廓語考」が、付録についておりますそうで。

これは、「廓語」の語尾の変化や語法の研究書でござんす。

「いかなる遠国より来たれる女にも、この詞つかう時は鄙(ひな)の訛りをぬけて、

元より居たる女と同じ事に聞こゆるなり。

さればこの意味を考えて云い習わせる事なりとぞ」

とこのどなたが始めたかは定かではござんせんが、

この言葉がようやく系統立って行われたのは、

元禄ごろからでござんす。

「なんす、みんす、しんす、などを始めとして全国に聞かざる詞多し。

奇語ともいうべし。

なお娼家にはその家々にて行われる言葉あることまた一風なり」

「廓」ごとに、違いがあったという事でござんすね!

ちょっとばかし、ややこしいが、

なかなか、風情がござんせんか。